当クリニックの膠原病内科では、膠原病が疑われる症状がある場合、丁寧な診療を通して、患者様一人一人の状況に合わせて診断し、治療を行っていきます。当クリニックの院長は、日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医であり、基幹病院においてリウマチ膠原病の専門治療に関する豊富な経験を有していて、地域に合ってより専門性の高い診療の提供を目指しています。

膠原病とは

膠原病とは、実はひとつの病気の名前ではなく、いくつかのまとまった病気の概念のことです。皮膚や骨、関節、血管、筋肉、内臓など全身にわたる部位を構成する「コラーゲン(タンパク質の一種)に、慢性的な炎症が広がる病気の総称として使われています。

炎症を引き起こしてしまうのは、膠原病の特徴のひとつである自己免疫現象によります。これは、本来ウイルスや細菌など、身体に侵入してきた外敵と戦うはずの免疫が、自分自身を攻撃してしまう現象のことです。

膠原病の中には難病とされている疾患もあり、治らないものというイメージもありますが、現在では治癒が難しい場合でも、治療により寛解状態にすることができます。寛解とは病気の症状が抑えられている状態のことです。数年、数十年と完全寛解が続くこともあり、この場合はほとんど治癒と言えます。ご心配なことがありましたら、なんでもご相談ください。

膠原病の発症原因

免疫機能は通常、自分の身体を構成する成分に対しては、抗体ができないよう(攻撃しないよう)にする仕組みが備わっています。これは自分の身体を「自己」として免疫の対象から外しているからです。この免疫が何らかの原因で異常をきたし、「自己」と判断できなくなって、抗体を作り、「自己免疫」が働いて、攻撃してしまうことで膠原病が発症すると考えられています。

免疫が異常をきたしてしまう原因としては、遺伝素因と環境要因が複数関わって発症することが知られています。膠原病は遺伝病ではありませんが、膠原病になりやすい体質があると考えられています。疾患によって関連のある環境要因は異なりますが、ストレスや感染症、紫外線への曝露、歯周病、喫煙、粉じんの吸入、さらに外傷や手術、妊娠などが発症や悪化のきっかけとなると考えられています。

膠原病の症状

膠原病の症状は、病気の種類によっても異なります。しかし、共通してみられるものとして、

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 関節痛
  • 筋肉痛

などの症状が現れます。これらは、体内での免疫反応、炎症によるものです。他によく現れる症状としては、

  • レイノー現象(手指が紫色や白色に変色する)
  • 目や口の乾燥(涙液や唾液の分泌の低下)
  • 皮膚の硬化
  • 特徴的な発疹

などがあります。この他にも病気により、皮膚、関節、腎臓、肺、心臓、神経、筋肉、消化管、目、血管、血液などがダメージを受けることで、様々な症状が引き起こされます。

膠原病の初期の症状としては、微熱やだるさ、関節や筋肉のこわばり、痛み、指先の冷えなど、他の病気でもよくみられるものである場合が多く、発見が遅れにつながることも少なくありません。上記のような症状が続く場合や、関節の腫れ。発疹がみられる場合は、お早めにご受診ください。

膠原病の検査

膠原病の診断にあたっては、下記のような検査を行います。患者様それぞれに様々な症状がありますので、検査内容も、それに従って異なる場合がございます。

問診

まず患者様にお話をうかがいます。上記にご紹介したような症状があるか、どの部分に痛みや腫れ、こわばりなどがあるか、どのくらい前からそれがあるか、一日のうち、どの時間帯に特に症状がみられるか、等々、お一人お一人に丁寧にお聞きします。そま内容を受けて、膠原病の各疾患との関連を探っていきます。

血液検査

問診によって膠原病が疑われた場合、血液検査を行います。検査項目は以下のようなものです。

  • 白血球
  • 赤血球
  • 血小板
  • CRP(炎症反応の強さを見る数値)
  • 自己抗体

感染症の疑いを排除するとともに、炎症の有無、膠原病の判断に有効な自己抗体の量や種類を調べ、膠原病であるかどうか、膠原病であるとすれば、どのような種類のものか、また重症度は、といったことがわかり、治療にも役立ちます。

尿検査

膠原病の中でも、全身性エリテマトーデスでは、腎臓に障害を起こし、透析を必要とする腎不全に至ることも多いため、尿検査により腎臓の機能の状態について調べます。その場合、血尿や蛋白尿がみられることがあります。

画像検査

膠原病では、肺や消化管、心臓など様々な臓器に障害をもたらします。その状態を確認するため、障害の可能性のある臓器に関し、X線や超音波(エコー)、CT、MRIなどの画像検査を行います。

その他、生検など

このほか、より詳細に調べるため、骨髄液を採取して調べる検査があります。骨髄液の検査で診断できる疾患の例として、白血球や赤血球、血小板などの血球が組織球(マクロファージ)に食べられて減ってしまう「血球貪食症候群」があります。

膠原病の治療

膠原病は免疫機能の異常によって引き起こされるため、原因となる自己免疫と、それによる炎症を抑える治療を行います。主に免疫の抑制と抗炎症作用のある副腎皮質ホルモンのステロイドが用いられますが、様々な副作用等による影響が避けられない部分もあり、当クリニックでは、できるだけ少量、短期間の使用を心がけています。

近年では、免疫に特異的に作用する免疫調節薬、免疫抑制薬との組み合わせによりステロイドの使用を減らす取り組みも行われており、生物製剤なども様々に開発されています。当クリニックでは、そうした新しい薬による療法も視野に入れつつ、治療進めて参ります。

膠原病の治療でもうひとつ重要なのが、一度症状が改善された後、再び悪化してしまうことを防ぐことです。膠原病は症状が安定した後に悪化させてしまうと、重症になる可能性が高く、回復するのがより困難になります。当クリニックでは、「再燃」を防ぐため、しっかりと患者様のフォローも行っていきます。

膠原病の種類

膠原病とされる主な疾患例としては、全身性エリテマトーデス、リウマチ熱、強皮症、皮膚筋炎・多発性筋炎、結節性多発性動脈周囲炎、関節リウマチの6疾患が古典的膠原病と呼ばれますが、加えて以下のようなものがあり、他にも現在、トータルで30以上の病気が膠原病に含まれています。

  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 全身性強皮症
  • 悪性関節リウマチ
  • 皮膚筋炎/多発性筋炎
  • ベーチェット病
  • 結節性多発動脈炎
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 高安動脈炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症
  • 混合性結合組織病
  • シェーグレン症候群
  • 成人スチル病
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫
  • 巨細胞性動脈炎
  • 原発性抗リン脂質抗体症候群 ほか

関節リウマチに関して、詳しくはこちらのページもご覧ください。

木曽川平野内科 リウマチ膠原病クリニック
院長
平野大介
・医学博士
・藤田医科大学客員講師
・日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医
・日本リウマチ学会 リウマチ専門医
・臨床研修指導医
・愛知県難病指定医
診療内容
内科・リウマチ科
住所
〒493-0001
愛知県一宮市木曽川町黒田九ノ通り95
TEL
0586-52-5256
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